社長失格

  • Day:2010.02.23 02:27
  • Cat:日記
社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由


自分と漢字が違うが名前が同じということで、
興味を持って購入した書籍。題名のとおり、ベンチャーを立上げ一時は
通産大臣賞を獲得し、マイクロソフトのビルゲイツにも面会を求められるなど、
時代の寵児として活躍した経営者の事業立上ら会社を倒産、
自己破産するまでの15年間を描いたノンフィクション。

もともと米国ではビジネスで失敗した人をMBAの講師と招き、
失敗のケーススタディを講義に取り入れているという発想に基づき、
本書が出来上がっているため、ビジネスの失敗部分についても徹底的
に解説している。

一般的に書店に並んでいる起業家本はある程度、成功した人物の成功物語が中心と
なっている中で、リアルに失敗した原因と失敗した人の苦悩を書いていて面白い。

著者はハイパーネットというインターネット広告を表示する変わりに、
ネット接続を無料で提供するという画期的なサービスを提案しているが、
(今あれば利用している人も結構多いんじゃないか。特に公共スペースの
無線ランビジネスなんかに使えないのかな。)
アイデアはよかったが、結局失敗してしまったその原因を以下の様に書いている。
(あくまでここら辺がポイントと自分で思った点です。)

・著者はアントレプレナーとしての才能はあったが、経営者としての才能は乏しかった。 
ビジョナリーカンパニーでは、経営者とは「時を告げるのではなく、
時計を作る」ことが大事と書かれているが、著者は時を告げるのに
秀ですぎていて、時計を作る作業が疎かになった。

・市場の趨勢を読み誤った。
つまりインターネット広告市場が未発達の段階でのサービス展開だった。
当時、インターネットが注目されていたといっても、広告市場は10数億程度。
そんな中で広告収入を軸にした経営をするには先行投資が高くつきすぎた様だ。

・拡大戦略が仇。先行投資>キャッシュフロー
日本の事業基盤が安定していない間に、銀行からの借り入れを当てにして米国への
進出を図るなど、拡大戦略を推進した。しかしそれに見合うだけの売上を計上できなかった。
資金調達→人集め→なんとしても売上計上ではなく、売上計上→売上に見合った人集め/
資金調達で少し保守的に事業を拡大していけば、もしかすると、と思ったりもする。

何はともあれ、失敗談を飯の種にすることは、周囲の反発も大きかったと
思うがこうした内容の方がつまらない成功体験よりはよっぽど勉強になるし、
面白いのでどんどんこういう書籍が出てきて欲しいと思う。

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